ホルモンバランス
女性の身体は思春期以降、月経周期やライフステージによる女性ホルモンの分泌量の変動が大きい為、日々の健康に様々な影響をもたらします。
女性ホルモンは生殖機能だけでなく体の状態を一定に保つため神経系や免疫系と密接な関係を保ちながら働いています。
女性特有の身体の悩みとしては、20代から30代では生理痛・月経不順・不正出血・不妊症などが挙げられます。
40代から50代は更年期と言われる時期となりホルモンの分泌量が減少し身体に様々な症状をもたらします。
60代以降には閉経後、女性ホルモンの分泌が著しく低下、もしくは消失してしまい動脈硬化や骨粗鬆症・糖尿病・肥満など生活習慣病を引き起こしやすくなります。
「女性ホルモン」ってどんな仕組みで分泌されているかご存知でしょうか?
女性ホルモンは2種類(エストロゲンとプロゲステロン)あり卵巣から分泌されています。
しかし、卵巣が元気に働いていれば女性ホルモンの分泌が活発になるという訳ではありません。卵巣に女性ホルモンを出す様に司令を出している所があります。それは脳の視床下部・下垂体と呼ばれる部分で脳は常にホルモンの分泌量を見張っています。足りなければ出しなさい、多すぎたら控えなさいと司令を出しているのです。
この脳と卵巣の連携プレーが上手くいって初めてホルモン分泌が整うのです。
脳の視床下部はホルモンの他に「自律神経系」「免疫系」の機能もコントロールしています。
その為、心身のストレスなどが原因で自律神経の働きが乱れると脳の視床下部はその対応に忙しくなり、女性ホルモンもそれに引きずられる様に乱れてしまいます。自律神経の乱れは女性ホルモンの分泌にも大きく関わっているのです。
「生理痛」があるのが当たり前?
実は当たり前ではありません。女性の2割は生理痛がなく快適に過ごされています。
そもそも生理がどの様なしくみで起こるのかをご説明いたします。
女性の身体はおおよそ28日から35日の周期で卵巣から卵子が排卵されます。卵子が精子と受精し受精卵となり、受精卵が子宮に流れつき子宮で準備されているベット(子宮内膜)に着床すれば妊娠です。しかし、排卵された卵子が受精しなかった場合、いらなくなったベット(子宮内膜)は子宮の外に出す必要が出てきます。
子宮内膜は剥がれ落ち血液と共に子宮口へと流れて行くのです。これが生理です。
では何故「痛み」が出るのでしょうか?
原因は色々考えられますが、1つに自律神経の乱れが考えられます。自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが大事だとお伝えしたように「何かしらの原因」が心身のストレスとなり、身体が常に緊張している状態が続くと子宮もその影響を受け、子宮そのものが硬く凝り固まった状態になってしまいます。その様な状態で生理がおこり、不要になった子宮内膜を外に押し出そうと子宮は収縮しようとしますが、子宮が硬い状態だと上手く子宮は収縮する事が出来ません。するとより子宮を収縮させる為、子宮を収縮させるホンモン(プロスタグランジン)が過剰に分泌されてしまいます。この異常な子宮の収縮が「痛み」=「生理痛」となるのです。
自律神経を乱す「何かしらの原因」は自律神経の所でお話させていただいた様に「体の歪み」があげられます。身体の傾きが自律神経の働きを乱し不眠やめまい・頭痛・耳鳴りなどを引き起こし、身体の内臓の働き全体を低下させるとなれば生理痛も自律神経の乱れと関与していると考えられます。
単に姿勢が悪いと考えただけでも骨盤は傾いている為、骨盤の中に収まっている子宮はその影響を受け剥がれ落ちた子宮内膜が子宮口にスルリと流れる事は出来ません。
私自身、30代で初めてバイタルリアクトセラピーの施術を受け、生理痛がなくなった経験をしています。いつも酷い生理痛があり、鮮血というよりどろっとした塊が少し出てくる程度でした。しかしバイタルリアクトセラピーの治療を受けてからは生理痛がなくなり綺麗な鮮血がサラッと出る様になりました。不眠や頭痛・肩こりもなくなりました。
バイタルリアクトセラピーは身体の歪みと自律神経の乱れを改善し、女性特有の様々な症状にも対応出来る施術法だと考えられます。